横綱・白鵬 優勝33回の偉業 2015年01月26日

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※- 横綱・白鵬 優勝33回の偉業 2015年01月26日


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平成27年01月25日(2015年

1月26日、NHK website ー:大相撲の横綱・白鵬は初場所で33回目の優勝を果たし、優勝回数で、昭和の大横綱・大鵬を抜いて単独で歴代最多となりました。

多くの横綱が挑み、かなわなかった大記録を超えた白鵬を支えたものは何か。

そして前人未到の領域に踏み込んだ白鵬は、これから何を目指すのか。

NHK・スポーツニュース部:稗貫誉記者が解説

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去年11月の九州場所で、大鵬に並ぶ歴代最多32回目の優勝を成し遂げた白鵬。

33回目の優勝がかかった初場所の前には「この時代に生きている皆さんに新記録を見せたい」と大記録に挑む思いを語りました。

前半戦は、その思いの強さが動きの硬さにつながり、平幕力士を相手に土俵際でのきわどい場面も目立ちました。

しかし、後半戦に入ってからは硬さがとれて、いつもの安定感ある相撲を取り戻し、13日目に大関・稀勢の里を取り直しの一番で破って、初日から13連勝で5場所連続33回目の優勝を果たしました。

白鵬はこれまで、千代の富士の31回、朝青龍の25回、北の湖の24回の優勝回数を超えてきましたが、ついに大鵬の32回の記録を44年ぶりに塗り替えました。

白鵬は初場所の千秋楽から一夜明けた26日の記者会見で、「平成の時代にすばらしい記録、新しい記録を見せられて幸せです」と喜びを語りました。

< 白鵬の相撲人生は >

29歳の白鵬は、モンゴル相撲の横綱の息子として生まれました。

角界入りするため15歳で来日しましたが、当時60キロ台の体重だった白鵬に、相撲部屋からなかなか誘いの声がかからず、モンゴルに帰国寸前だったことは有名な話です。

何とか宮城野部屋に入門し、平成13年の春場所で初土俵を踏みました。

最初の場所は負け越しと苦いデビューでしたが、その後、体が大きくなるにつれて急速に力をつけていきました。

天性の体の柔らかさに力強さも加わって順調に番付を上げ、早くから横綱候補と目されました。

平成18年の春場所後には、21歳の若さで大関に昇進。

続く夏場所で初めての優勝を果たすと、1年後の春場所と夏場所で2場所連続で優勝し、場所後に横綱に昇進しました。

昇進後しばらくは、当時の横綱・朝青龍と競いながら優勝を重ねました。

平成22年初場所を最後に朝青龍が引退したあとは、一人横綱として、野球賭博問題や八百長問題で大きく揺れた角界を支え続けるとともに、圧倒的な強さで双葉山が持つ69連勝に次ぐ63連勝をマーク。

さらに7場所連続の優勝を果たしました。

横綱に昇進して7年半、数々の記録を打ち立ててきた白鵬は、初場所で33回目の優勝を果たし、歴代最多の優勝記録を更新しました。

< 白鵬 その強さの理由 >

こうした白鵬の強さの理由は、「組んでよし、離れてよし」の相撲を取れることに加え、けがにも強いということが挙げられます。

組む相撲のときには右腕が下手、左腕が上手となる「右四つ」の形が得意で、左上手でまわしを取ると万全の相撲を見せます。

離れての相撲でも突き放しにはスピードと威力があり、さらに守りの面でも、天性の体の柔らかさや足腰の強さがピンチの場面をしのぎきる懐の深さや粘り強さにつながっています。

さらにけがにも強く、大関時代の平成18年九州場所を最後に休場がなく横綱としての連続出場記録を更新しています。

けがに強い体は、しこやすり足など相撲の基本の動作を大事にした稽古を積み重ねることで作り上げました。

稽古は毎日2時間程度行いますが、白鵬は器具を使ったウエイトトレーニングをほとんど行わず、基本の動作の稽古に半分以上の時間を費やします。

また、下位力士への取りこぼしが少なく、この1年で与えた金星は僅かに1個と、序盤戦から高い集中力を保ち、加えて終盤戦での勝負強さもある精神面の強さも理由に挙げられます。

さらに朝青龍が引退したあと2年以上、一人横綱の時代が続き、優勝を争うライバルの力士が少なかったことも優勝回数を重ねる上での要因となりました。

< 白鵬支えた「角界の父」 >

白鵬の精神的な強さを支えてきたのが、「角界の父」と呼ぶ元横綱・大鵬の納谷幸喜さんの存在です。

白鵬は、納谷さんが2年前に亡くなるまで多くのアドバイスをもらってきました。

大鵬が持つ偉大な記録を塗り替えてもいいのかと悩んでいたときに納谷さんからもらった「記録は抜いていいんだ」ということばを、白鵬は心の支えとしてきました。

相撲界では稽古で胸を貸して育ててくれた先輩力士に本場所の土俵で勝つことが「恩返し」とされています。

白鵬は、優勝回数の記録を抜くことが納谷さんへの「恩返し」につながると考え、初場所で大記録に挑戦していました。

< 次なる目標 白鵬が求めるものは >

白鵬が今の体調と精神力を維持できれば、優勝回数はさらに伸びていくでしょう。

ただ、大鵬の記録を抜くという目標が優勝の大きな動機づけとなってきた白鵬にとって、今後何を目標をするかが鍵になります。

白鵬が新たな目標として考えていることの1つが、「後の先(ごのせん)」と言われる相撲です。

相手の動きに応じた相撲をするため、立ち合いで遅れを取りながらもそこから相手を上回るスピードでみずからが有利な体勢を作るというものです。

押し相撲にも四つ相撲にも柔軟に対応できます。
連勝記録を持つ双葉山は、「後の先」の絶妙な立ち合いができたと言われています。

白鵬は稽古中や本場所でも「後の先」を意識した立ち合いを行うことがありますが、完成の域に達していません。

白鵬は「今の時代では後の先というものを誰も分からない。自分のためにも、相撲ファンのためにも、そして未来の大相撲のためにも役に立つかもしれない」と新たな挑戦を考えています。

もう1つ、白鵬が期待しているのはライバルの登場です。

朝青龍が引退したあと、激しく優勝を争う存在がいなくなりましたが、大相撲は「大鵬と柏戸」、「貴乃花と曙」のように、ライバルどうしが切さたく磨して熱戦を繰り広げてきた歴史があります。

「ライバルは重要」と常日頃話している白鵬にとっても、同じ実力を持つ力士が現れることはこれからの土俵への大きな動機づけとなります。

< 白鵬に求められるもの >

大相撲は人気回復が著しく、初場所は18年ぶりに15日間すべてが満員御礼となりました。

こうしたなか、最近の白鵬は勝負が決まったあとに相手をさらに押す「だめ押し」を見せるなど、このところ「態度が横綱らしくない」と指摘する声も聞かれます。

不祥事が相次いだ苦しい時代の大相撲を横綱として支えて今の人気回復につなげ、さらに偉大な記録を達成した白鵬は、これまでの業績で歴史に残る大横綱であることは間違いありません。

これからも美しい所作や礼儀を見せる横綱として、大相撲人気をさらに盛り上げていってほしいと思います

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