皇太子:55歳の誕生日・記者会見の全文 2 2015年02月23日

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※- 皇太子:55歳の誕生日記者会見の全文
 2015年02月23日

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(問3) 雅子さまは11年ぶりに宮中晩さん会に出席
されるなど、少しずつ活動の幅を広げられています。

現在のご体調と今後の見通しについてお聞かせください。

昨年中学生になられた愛子さまの学校やご家庭でのご様子はいかがでしょうか。

伊勢神宮参拝やご両親の公務への同行などを通じて、愛子さまは皇族としてのご自身のお立場をどのように感じられているでしょうか。

皇太子さま: 雅子は、治療を続ける中で、体調をその都度整えながら、公私にわたってできる限りの活動をするための努力を続けています。

そうした中で、この1年を振り返ると、昨年7月に神宮参拝のため三重県を訪問し、11月に「持続可能な開発のための教育(ESD)に関するユネスコ世界会議」への出席のため愛知県を訪問しました。

東京でも10月にオランダ国王王妃両陛下の国賓訪問に際する国賓行事出席や11月に皇居宮殿での文化勲章受章者等の茶会などの行事に出席しました。

また、東宮御所内の仕事などでも、私をよく支えてくれる一方、愛子の成長にも心を配ってくれています。

このように、雅子は、確かに快方に向かっておりますが、これですぐに活動の幅が広がるわけではないと思います。

お医者様からもご助言を頂いているように、体調を整えながら、引き続き、焦らず慎重に、少しずつ活動の幅を広げていってほしいと思っています。

愛子は、昨春から学習院女子中等科に進学し、元気に通学をしております。

新しい環境の中で中学校生活を始め、その環境にもかなり慣れてきたのではないかと思います。

中等科生になり、勉強する内容も難しく、量も多くなっていますので、家でも頑張って課題などに取り組んでいます。

雅子も私も愛子の勉強を見ることがありますが、内容の難しさに驚くこともしばしばです。

同時に中等科では、外から多くの生徒が入ってきたので、新しいお友達も増え、上級生とも交流するなど、実り多い中等科生活を楽しんでいるようです。

7月の武蔵野陵及び武蔵野東陵の参拝、さらに神宮参拝は、雅子と共に、愛子も同伴しました。

愛子は、一昨年の神宮式年遷宮に際して私たちと一緒に遥拝(ようはい)を行い、また、初等科6年生の時に、放送委員として昼休みの放送で神宮式年遷宮について紹介するために学習していたので、実際に神宮を参拝し、更に理解を深めたのではないかと思います。

その後も8月に東京で行われた全国高等学校総合体育大会の競技などにも愛子を同伴しておりますが、愛子もこうした行事への出席に少しずつ慣れてきたように見えます。

これからも少しずつ経験を積み、皇族の務めについての理解を深めていってくれればと思っています。

両陛下には、雅子の体調をお気遣いいただき、そして、愛子の成長を温かくお見守りいただいていることに心より感謝申し上げております。

また、国民の皆様より私たちに温かく心を寄せていただいておりますことに心より感謝しております。

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(問4)
昨年夏に完成した昭和天皇実録
のご感想や昭和天皇との思い出についてお聞かせください。

天皇のあり方について昭和天皇のお姿から感じられたことについても、併せてご紹介ください。

皇太子さま: 昨年8月に昭和天皇実録が天皇皇后両陛下に奉呈されました。

実録が、長い時間をかけて多くの人々の努力により今回完成したことをうれしく思いますとともに、編纂(さん)に関係した方々のご苦労もいかばかりであったかと思います。

実録は、昭和天皇ご一代のご事蹟(せき)を客観的資料に基づき記したものであり、実録の内容の公表を通じ、多くの人が昭和天皇のご事蹟に関心を持ち、併せて昭和という時代への理解を深めることになればと思います。

実録自体は大部のものであり、全体を読むのには時間がかかりますし、個別の内容について申し上げることは控えたいと思いますが、昭和という激動の時代にあって60年を超える長きにわたり、国民を思われ、真摯(しんし)にご公務に当たられた昭和天皇のお姿がしのばれます。

昭和天皇のご事蹟と昭和の時代の変遷を、政治、社会、文化、外交などの総合的な視点から理解するためにも、更に実録を読み進めていきたいと思います。

昭和天皇には、幼い頃から、御所に上がらせていただいた折に、優しくお声を掛けていただいたことを懐かしく思い出します。

そして、天皇のお仕事の大切さやお仕事が大変なこともお話の節々に感じたように思います。

小さい頃の思い出ですが、御所に上がった折に、生物学者でいらっしゃった昭和天皇が、何かをお調べになるのに書庫に入って行かれたことがありました。

今の陛下も一緒に行かれて、私も興味があったのか、後をついて行ったように思います。

書庫の中で分厚い本を昭和天皇が広げられ、今の陛下と何か楽しそうに、それでいて真剣な感じで話し合われていたのをよく記憶しています。

その時、私は、何かあったら調べることの大切さ、そして、お二人の研究者としてのまなざしを肌で感じ、研究をするというのはすばらしいことだなと、子供心に思ったことを覚えています。

現在の私は、昭和天皇とも現在の天皇陛下とも研究分野は異なりますが、お二人から、真理を探求していくことの大切さや、その楽しみについても、いろいろと教えていただいてきていることに対して大変感謝をしております。

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(関連質問1)
4月に、韓国大邱(テグ)市で、世界水フォーラムが開催されます。

国連「水と衛生に関する諮問委員会」名誉総裁でいらっしゃる殿下は、これまでに京都、メキシコ、トルコでの会議に出席されました。

今回の出欠に関しては政府が対応しているとのことですが、韓国で開かれる大会について、殿下ご自身のお気持ちをお聞かせいただけるでしょうか。

皇太子さま: 私も、国連「水と衛生に関する諮問委員会」の名誉総裁をやっておりますので、今回の世界水フォーラムが、水問題を考える上で良い大会となることを心より願っております。

私の出席については、これは政府の方で検討されることですので、私からはコメントは控えたいと思います。

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(関連質問2)
先ほど昭和天皇との思い出の中で、ご研究者としての姿勢を学ばれたとお話がありましたけれども、天皇陛下のご公務について、昭和天皇から何か学ばれたことがございますでしょうか。

皇太子さま: 昭和天皇とは本当に小さい時から御所に上がるたびに非常にいろいろと良くしていただいていたわけですけれども、昭和天皇から直接公務について何か教えていただいたということよりは、やはり昭和天皇とお話をしながら、ご様子を拝見しながら、昭和天皇がご公務に真剣に取り組んでいらっしゃるということを非常に肌で感じ、そのことが私にとっても大変大きな教えになったように思います。

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(関連質問3)
先ほども戦争については、両陛下から子供の頃からいろいろとお話を伺い、黙とうの際など折に触れ、原爆の悲惨さであるとか、いろんなことを伺ったというふうに伺いました。

もし、そういった両陛下からお聞きになられた話の中で特にお心に残っていることがございましたら、お教え願いますでしょうか。

皇太子さま: 個々のことについてお話しするのは差し控えたいと思いますが、両陛下からのお話の中で、やはり本当に戦争がいかに悲惨なものであるか、こういったことを本当に二度と繰り返してはいけないものだということが、お話の節々で感じ取られ、本当に両陛下の平和を尊ぶお気持ち、それから諸外国との友好関係を大切になさるお気持ち、そういうものが私にも非常にひしひしと伝わってきて、そういったことが私にとっても非常に強く印象に残っております

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