桜の起源は日本・中国専門家も 2015年03月31日

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※- 桜の起源は日本中国専門家も
 2015年03月31日

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3月31日、中国のインターネット上に、中国科学院植物研究所の劉夙(リウ・スー)氏が桜の起源に関して記した文章が掲載された。

毎年、春になると、東アジアで桜の開花と共にメディアをにぎわすのが桜の起源の問題である。

中国は今年、「両会(※全国人民代表大会と中国人民政治協商会議)」の期間中に、委員から桜の産業を発展させる提案がなされた。

また、韓国が先日、ソメイヨシノの起源は韓国であると主張。

この問題に中国桜花産業協会の代表が「桜の起源は日本でも韓国でもなく、中国である」という驚くべき発言をした。

実は、桜の定義をはっきりさせれば、科学的にはそれほど論争になるはずがないのである。

『桜』は、学術的にはバラ科モモ亜科スモモ属であり、多くの品種の総称である。

しかし、一般に言われる「桜」は人工的に作り出され、広く栽培されている品種のことを指す。

そのため、野生の桜と人工の桜は科学的にはまったくの別物である。

人工的に栽培された桜は、品種が非常に多いため、いくつかの種類に分けられる。

カワヅザクラに代表される早咲き種、ソメイヨシノに代表される中咲き種、カンザンザクラに代表される遅咲き種など、開花の時期によって分類する方法もあれば、桜の花の直径などによる分け方もある。

現在では、さまざまな品種があるが、その祖先である野生の桜の種類は多くない。

すべての人工栽培の桜は、野生種をかけあわせて生まれたものだ。

そのため、人工の桜の起源を論じるときは、その祖先に当たる野生の桜の種類を調べければならない。

自信を持って言えることは、人工栽培の桜のほとんどが、『オオシマ・ザクラ』、『カスミ・ザクラ』、『ヤマ・ザクラ』、『エドヒガン・ザクラ』、『カンヒ・ザクラ5つの野生種から生まれているということである。

この5種のうち、『カンヒ・ザクラ』を除く4種は日本の野生に分布しているもので、『オオシマ・ザクラ』は伊豆や房総半島が原産の日本の固有種だ。

『オオシマザクラ』は人工栽培の桜の「核」と言っていいもので、多くの種類がこのオオシマザクラの血統を有している。

たとえば、カンヒザクラ、ヤマザクラ、エドヒガンザクラを、それぞれオオシマザクラとかけあわせて生まれたのが、カワヅザクラ、カンザンザクラ、ソメイヨシノである。

つまり、現代の人工栽培された桜の品種は、明らかに日本の特色を有している。

これらの種類は、その核となるオオシマザクラさえ分布していない中国では、誕生することはほぼあり得ないのである。

上記の5種類の祖先に当たる桜のうち、カンヒザクラは沖縄県の石垣島に分布していたが、これはおそらく中国華南から伝わったもので、日本原産ではない。

しかしながら、カンヒザクラは長きにわたって中国で開発されてこなかった。

日本に伝わり、日本人の手によって初めて、人工栽培の桜のシステムの中に組み込まれた。

カンヒザクラの血統を持つ品種であっても、その起源は中国ではなく日本であると言うことができる。

野生の桜の起源はまったく別の問題である。

もちろん、現生する100余りの野生種の原産はヒマラヤ山脈地域で、それが現在の日本列島に伝わったとされているのは確かだが、これらは国も人間も存在しない数百万年前のことである。

桜の起源を主張する中国人は、多く日本の「桜大鑑」の「桜の起源はヒマラヤ地域」という記述を証拠としている。

しかし、それは野生の桜の起源であり、人工栽培された桜の起源ではない。

つまり、一般の人が理解している「桜」の起源ではないのだ。

一部の専門家はこの点を混同して人々に誤解を与えている。

人工栽培の桜の起源をめぐる日韓の争いについては、問題は異なる。

韓国人の主張は確かに科学的な仮説として存在したのだ。

韓国の済州島と全羅南道南部には野生の「王桜」があり、形はソメイヨシノと非常によく似ている。

そのため、1932年に日本の植物学者・小泉源一氏が「ソメイヨシノの起源は王桜である」との仮説を立てた。

しかし、その後、ソメイヨシノがオオシマザクラとエドヒガンザクラをかけあわせたものであるという証拠が次々と見つかった。

2007年には分子研究の結果、王桜とソメイヨシノは別の種であると証明されている。

この時点で、小泉氏の仮説は否定されており、これを再び持ち出すことは科学の精神に反する。

「Flora of China」の統計によると、中国には38種の野生の桜があり、29種が中国固有種である。

しかし、中国伝統文化の中で桜は重視されてこなかった。

われわれは、桜の文化を世界に広めたのは中国人ではなく、日本人である(韓国人ではもちろんない)ということを認めなければならない。

もし、中国の桜産業が「桜の起源は中国で、後に日本に伝わった」という立場を取り続けるなら、少なくとも私はそうした宣伝やその裏にある意図に嫌悪感を抱かずにはいられない。

桜の起源を簡単に説明せよと言われれば、「人工栽培された桜の起源は日本であり、他国は口出しするな」としか言いようがないのである。(翻訳・編集/北田)

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