俳優・宝田明氏が明かす戦争の真実 2015年08月06日

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俳優・宝田明が明かす戦争の真実>

悲惨な目にあうのは無辜の民、脳裏から離れない衝撃的体験とは?

「平和憲法」死守は我々の世代の責務!

2015年8月6日、Record China -: 旧満州(現中国東北部)で育ち、引き揚げ経験がある俳優の宝田明氏が、「戦後70年」をテーマに日本記者クラブで講演し、満州での衝撃的な体験や戦後の歩みなどについて語った。

「平和憲法は日本人が作り上げてきた世界の宝だ」と指摘した上で、歴史の真実を伝え、9条を守り抜くことが、戦争を知る世代の責務であると強調した。

≪発言要旨は次の通り≫

戦時中、父が満鉄の技師だったため、家族とともに旧満州のハルビン市で生活し、小学校5年生(11歳)の時に終戦を迎えた。

終戦の直前に旧ソ連軍が侵攻し、満州の防衛に当たっていた関東軍(旧陸軍)は南方に退散、街は無政府状態に陥った。

夕食時、略奪した多くの時計を腕に巻き付けたソ連兵が土足で入って来た。

銃をほおに突きつけられ、歯がガタガタと音をたてて鳴った。

ある時は、近所の奥さんが買い物帰りに2人のソ連兵に捕まり、崖下に連れて行かれ辱めを受けるのを目撃した。

ソ連の憲兵隊に助けを求めたが、この時のショックは忘れられない。

ソ連軍の強制使役で石炭を貨車に積み込む作業をしていた際に、見回りのソ連兵に腹を撃たれたこともある。

なんとか家にたどり着いたが、傷口が腫れ黄色い膿(うみ)が出てきた。

母が呼んだ元軍医が家にあった裁ちばさみで切開し、弾丸を除去してくれたが、麻酔なしだったため、あまりの痛さに失神した。

旧満州から引き揚げる際、可愛がっていた犬を連れていけないので、エサや水と一緒に大きな石炭箱に入れ、置き去りにした。

家を離れ、ハルビン駅での検査や手続きを終えて汽車に乗りこみ、外を見ると、プラットホームに愛犬がいた。

私たちを見つけると、窓に飛びついてきた。

汽車が動き出しても必死で追いかけてきたが、やがて、窓から姿は見えなくなった…。

この悲しい光景は、今も私の脳裏から離れることはない。

いつの時代も、戦争で最も苦労するのは無辜(むこ)の民だ。

戦闘員だけが戦うのではない。これがまさに戦争である。

安保法案が国会で審議されているが、平和憲法は日本人が作り上げてきた世界の宝だと思う。

ウイスキーのように大事に寝かせて芳じゅんな香りを醸し出さなければならないのに、だんだんたがが外れて樽の上からにじみ出ている。

国会が終わったら大地に埋もれてしまう、風前のともし火の運命にあるのではないか。

「二度と愚かな戦争を繰り返してはならない」という、多くの日本人の反省の思いが刻まれている憲法9条は、時代を超えて引き継がなければならない。

歴史の真実を伝え、9条を守り抜くことが、戦争を知る世代の責務だと思う。

日本が無謀な戦争に突き進んでいった歴史を教育現場できちんと教える必要がある。

若い世代に歴史の真実を知ってもらえれば、平和を希求する9条の普遍的な価値を理解してもらえると思う。

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最近メディアで気になっていることがあるとし、NHK出演で体験した2つの出来事を挙げた。

その上で、「最近安倍首相を取り巻く集団から、(意に沿わないメディアに)経団連に広告を出さないように圧力をかけろとか、検閲しろとか要求が出ている。

国会議員がこのような発言をすること自体が悪代官を思わせ、寒々とした気持ちになる」と批判した。発言要旨は次の通り。

私は森繁久弥さんや三船敏郎さん(いずれも故人)ら旧満州出身の大先輩の教えも得て、映画、ミュージカルなどで仕事をしてきた。

最近メディアで気になっていることがある。

以前NHKテレビで「サラリーマンNEO」という世相を風刺する番組があり、時々出演していた。

ある時、国会での麻生太郎首相に扮して、渡されたコントシナリオ通りに演じたが、プロデューサーがあわてて来て、(NHKの)予算編成時期だから「違ったキャラクターでやってくれ」といわれ、修正された。

やっぱりお上ににらまれたら大変なんだなあと思った。

もう一つは、NHKの情報夕方の情報番組への生出演時。

幼少期を過ごした旧満州(現中国東北部)でソ連軍の侵攻を受け命からがら日本に引き揚げた体験などを話した。

そして、「無辜(むこ)の民が無残に殺されるようなことがあってはいけません。

だから間違った選択をしないよう、国民は選挙を通じて、戦争をする人しない人を見極めて選ぶべきです…」と語った。

すると司会者が突然制止し、そのやりとりは打ち切りとなった。

そのあと、多くの方々から励ましのメールなどをいただき、意を強くした。

最近安倍首相を取り巻く集団から、(意に沿わないメディアに)経団連に広告を出さないように圧力をかけろとか、検閲しろとか要求が出ている。

国会議員がこのような発言をすること自体が悪代官を思わせ、寒々とした気持ちになる。

先日、テレビ局の終戦番組の取材で中国ハルビンに行った。

通った学校や住んでいたところ、ソ連兵に撃たれたところ、靴磨きをしていたところ、兵隊に殴られたりしながらタバコを売っていたところ ・・・ などにも行った。

辛い思い出だ!

私はこれまで俳優という多くのファンに支えられている仕事柄、政治的な発言を控えてきたが、最近は若い世代にしっかり語り継ぐべきだと考えるようになった。

過去の戦争の過ちをしっかりと伝えていくことが、日本が戦争をどう捉え、次の世代にバトンタッチしようとしているかを諸外国に示すことになり、信頼にもつながると思う  ( 八牧浩行 )

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