バナナが食卓から消えるおそれ 2016年05月17日

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バナナが食卓から消えるおそれ 2016年05月17日

5月17日、NHK website -: 手ごろな価格で栄養価も高い果物として親しまれているバナナですが、バナナの木を枯れさせる病気の感染が世界中に広がっています。

日本の最大の輸入元のフィリピンでは、生産量が減少するなど影響も出始め、対策を急がなければ、将来、手軽に食べられなくなるおそれがあると懸念する声が上がっています。

世界中で感染が広がっているのは、カビの一種である病原体によってバナナの木が枯れてしまう「新パナマ病」と呼ばれる病気で、一度かかると治らないため、バナナの「不治の病」とも言われています。
バナナの歴史は実は病気との闘いでした。

100年余り前に中米のパナマ周辺で確認され、その後、世界中に感染が広がったバナナの病気は「パナマ病」と名付けられ、当時、流通していたバナナはほぼ絶滅しました。

現在、流通しているバナナは「パナマ病」にかかりにくい品種として開発されたものですが、さらに感染力の強い「新パナマ病」が新たに現れ、世界中に広がっています。

FAO=国連食糧農業機関によりますと、「新パナマ病」は1990年に台湾で見つかり、その後、中国大陸や東南アジアに広がり、現在は、中東やアフリカでも感染が確認されているということです。

このうち、日本が輸入するバナナの90%近くを占めるフィリピンの最大の産地、南部ミンダナオ島では、ここ数年で「新パナマ病」の被害が急速に拡大しています。

現地の生産者団体によりますと、島にあるバナナの木の5分の1がすでに感染し、生産量もこの5年で20%以上も減り、ことしはさらに落ち込む見通しだということです。

こうした事態を受けて、フィリピン政府は、3年ほど前から「新パナマ病」に強い品種の開発を進めていますが、バナナの実が少なかったり、成長するまでに時間がかかったりするため、実用化のメドは立っていません。

生産者団体の幹部は「新たな品種の開発などの対策が進まなければ、5年か10年後には、世界中の食卓からバナナが消えてしまうおそれもある」と話しています

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