武田薬品:6兆8000億円で『シャイアー』買収合意 2018年05月08日

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※- 武田薬品:6兆8000億円でシャイアー買収合意 2018年05月08日

製薬業界で国内最大手の武田薬品工業は、アイルランドの製薬大手を買収すると発表しました。

買収金額は460億ポンド(日本円で約6兆8000億円)に上り、日本企業による海外企業の買収としては過去最大となります。

発表によりますと、武田薬品がアイルランドに本社がある製薬大手 シャイアーのすべての株式を総額460億ポンド(日本円で約6兆8000億円)で取得し、買収することで両社が合意しました。

両社の売上高の合計は3兆円を超え、世界で上位10社に入る巨大製薬会社が誕生することになります。

シャイアーは、アメリカを中心に100か国以上で薬を販売し、血液や免疫に関わる、患者の数が少ない希少疾患の薬に強みを持っています。

武田薬品としては、今回の買収によって、アメリカでの事業を拡大するとともに、消化器や神経に関係する病気の治療薬の分野を強化する狙いがあります。

日本企業による海外企業の買収としては、ソフトバンクグループが、イギリスの半導体開発会社、ARMホールディングスを約3兆3000億円で買収したケースを上回り、過去最大となります。

創業はイギリス 法人税の低水準で移転か

武田薬品工業が買収することで合意した製薬会社 シャイアーは、本社をアイルランドの首都ダブリンに置いていますが、創業したのはイギリスです。

2008年に、イギリス南部から移転しました。当時の報道によりますと、移転の背景にあるのが、国際的に低い水準に抑えられているアイルランドの法人税です。

OECD=経済協力開発機構が加盟国の法人税の実効税率を2017年の時点でまとめたところ、イギリスは=19%、日本は=29.97%なのに対し、アイルランド12.5%で、加盟国ではハンガリー=9%に次いで2番目に低い水準です。

アイルランド政府は、低い法人税率に加えて、英語が公用語であることなどもアピールして企業誘致に取り組んでいます。

特に、製薬会社をはじめとするライフサイエンスの分野は、世界規模で成長が見込まれ国内の雇用創出も期待できるとして、盛んだった鉄鋼に代わる産業に育てようと1960年代から誘致に力を入れてきました。

アイルランド政府によりますと、アメリカのファイザーやスイスのノバルティスをはじめ、世界トップ10の製薬会社すべてが国内に事業所を設けていて、この10年間にアイルランドで行われた製薬関連産業への投資額は合わせて100億ユーロ(日本円でおよそ1兆3000億円)に上るということです。

また、アイルランド全体の輸出額のうち3割近くを、医薬品や関連製品が占めていて、主力産業になっているということです。

日本で最大手の武田薬品工業も、ダブリン近郊に工場を置いていて、アイルランドを世界展開の重要な拠点と位置づけています。

大手3行が巨額融資枠

今回の武田薬品の買収を資金面で支えるため、三井住友銀行と三菱UFJ銀行、それにアメリカの大手銀行 JPモルガン・チェースの3行は武田薬品との間で、限度額が308億5000万ドル(日本円で3兆3000億円余)に上る巨額の融資枠を設ける契約を結びました。

6年前にソフトバンクがアメリカの携帯電話会社 スプリントの買収で合意した際に、1兆6500億円の融資枠が設けられたことがありますが、今回は、これを大きく上回り、日本の銀行がかかわる買収資金の融資として過去最大規模となります。

各銀行は今回の買収によって武田薬品が抱える=1兆円の有利子負債がさらに膨らむものの、買収先のシャイアーの利益率が高いうえ、アメリカでの事業拡大など相乗効果も期待できるとして巨額の融資に踏み切ることを決めた

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